残暑お見舞い申し上げます。
みなさん、思い思いの夏休みを満喫していることと思います。
さて、わたしは兄が亡くなり、はじめてのお盆を迎えました。ぽっかり空いたこころの隙間を、ようやく少しづつ埋めながら日常を取り戻しはじめた自分。普段はそんなに気にしていないのに、こんなにも兄の存在が大きかったことをいま実感しています。いまにも電話が鳴り、「あっ、ボクです。子どもたちはみんな元気でやってますか?」と・・・。いつでも家族のことを、心配してくれていた家族想いの兄。
家が貧しく、中学を出てすぐに働きに出た兄。小さい妹や弟の面倒を見ながら、自力で夜学の高校、そして大学を出た。だれよりも努力家で生真面目な兄は、わたしが世の中でいちばん尊敬するひと。面と向ってこんな事言ったことはない。だが、素直に兄はすごいひとだと思う。全然違う生き方をしている自分だが、兄には言い尽くせない感謝の気持ちで満ちあふれている。兄の人生を語れるほど、偉くはないが、もう少し我がままに生きて欲しかった。できれば後すこし・・・。
忘れられない兄の言葉がある。わたしが高校受験の頃、入試をひかえ兄弟同様、私立に行ける余裕などない環境にいた。落ちたら働けと親父から言われ、勉強が苦手な自分は半ば覚悟を決めていた。そんな時、「心配するな!お兄ちゃんが何とかしてやるから・・・」と。このひとことでどれだけ救われ、勇気をもらっただろう。結果、何とか都立に合格。もちろん私立は受けていない。
いま、自分がこうして頑張れるのは、あの時のあの言葉のお陰である。「ありがとう、お兄ちゃん」これからも時間を大切に頑張ろうと思います。もう少しだけ、見守っていてください。合掌。
P.S. 不動塾の東陽支部の有志のみなさん、その節はお心使いを頂き、誠にありがとうございました。親族を代表し御礼を申し上げます。