3月17日(土)小雨降る午後、江東区のT江東でミュージカル「二十四の瞳」が上演されました。不動塾の門下生“小澤竜心”が、この舞台でデビューをはたしました。作品の中に出てくる、大石先生の12人教え子ひとり。わたしにとっても教え子のひとり、門下生に声をかけ応援に・・・。この物語は壷井栄さんの原作で、学校の図書室にはかならずあった一冊。戦争を背景にした、小豆島が舞台の貧しいながらもひたむきに生きる子どもたちと新任教師のお話。わたしは20歳の頃、木下恵介監督の映画を観ボロボロに泣いたことがある。はずかしい話だが、人前では涙を見せないように背伸びをしていた頃である。リバイバル上映で観たのだが、年配の男たちが映画館の中でみな人目もはばからず泣いていました。良い話ですので、本でも映画でもだまされたと思って一度鑑賞してください。舞台はミュージカルということで、どういう演出になるのかと思っていましたが、原作を大切にし照明や背景のスチール映像をからめとても丁寧に表現されていました。わたしは言うまでもなく、花粉症とのWパンチでぐちゃぐちゃ・・・。竜心は素朴で純真な少年をみごとに演じていて、感動しました。子どもたちの内、5人が戦争をはさみ亡くなる悲しい話ですが、竜心の演じた子は最後まで生きていて、ちょっとほっとしました。不謹慎ですが、ゴメンナサイ。この舞台は昨年起きた「東日本大震災」を風化させないために創られたそうです。人はどんなに辛く苦しい状況でも、互いに支え合い一生懸命に生きていけばきっとまた日は昇る。そんなことを改めて感じさせてくれます。
生きていること、生かされていることに感謝。竜心!良かったよ!!ありがとう!!!
不動塾江東支部 植草