年一度赤帯の先生方が集まる勉強会、拳正道夏期指導者研修会が、今年も鹿島ハイツにて行われた。12日は朝から強い日射しが照りつけ、正午には気温が30度を超えた。80名にのぼる先生方が全国から集まり、2008年度の研修会はスタ?ト。今年創設35周年を迎える拳正道。今回の研修テ?マは「更なる前進に向かって」、そしてサブテ?マに「拳正道の品格と向上」があげられた。はじめに秋月道主先生より“拳正道35年目を迎えて”、テ?マである「更なる前進に向かって」の講話がなされた。35年の間には拳正道も、多くの変革があり時代の流れと共に現在があると。例えば防具付き乱取りの導入であったり、“乱取り大会”の開催であったりと・・・。だが変わらないものがひとつ、それは拳正道のもつ品格へのこだわりそして維持。これだけは今までもこれからも変わらぬゆるぎないものであるとお話された。品格、すなわち拳士としてまた人として恥ずかしくない人であれと、力強く語られた。さらに指導者としての意識を強く持ち、立場をわきまえ礼節を重んじ行動することを望まれた。わたしは改めて肝に命じ、そのことを心に刻んだ。生涯追うことのできる道、拳正道と出会えたことに深く感謝する自分である。
研修会ではそのほか、谷理事長先生による短棒の型、そして八段考試の土屋・美濃両先生による陰・陽の技、それぞれ2種が実技指導された。両先生とも実に丁寧かつ解りやすい指導をされた。驚かされたのは陽の技のときの、無駄のない動きとスピ?ド。普段は温厚な両先生だが年齢を超越した技がそこにあり、拳正道の素晴らしさを改めて実感した。そのほか11月2日(日)に開催される35周年大会で披露される女子演武、「紫の舞」を倉持くるみ先生の手本もと全員が学んだ。道主先生が解説し、“この演武は実戦を想定して創られたもので、決して演舞ではない”と、3名の拳士を相手に型をお見せにになった。まさに感動のひとことである。先日還暦を迎えられた方の動きではない。拳正道の神髄を肌で感じ、新たな目標を見い出すことが出来た。一歩でも良いから、近付ければと思う自分である。充実した時間を過ごし、一日はあっという間に終わりを告げた。講議終了後、会場で有段者試験が緊張の中行われた。全員の合格が懇親会の席で発表され、惜しみない拍手が各先生方におくられた。
2日目は「紫の舞」の復習、そして会計報告と続き、終盤は35周年大会の説明と成功に向けての話がされた。また、これからの拳正道発展のため、新たに8つの専門委員会(財務・普及・大会運営・広報・昇段審査・技術・審判・情報システム)が立ち上がり、それぞれではじめてのミ?ティングも行われた。最後に記念撮影そして辞令発令が行われ、2日間に渡る研修会は終了した。実り多き充実した2日間。先生方たいへんお疲れさまでした。そしてありがとうございました。