11月2日(日)、茨城県牛久市総合体育館にて「拳正道35周年記念大会」が開催された。素晴らしい秋晴れの中、多くの人が訪れ盛会に幕は開いた。はじめに秋月道主先生より35周年を振り返ってのご挨拶があり、その歴史の深さが言葉のひとつひとつに感じられ、こころをうたれた。先生は昨年還暦を迎えられが、25才で先代と拳正道をはじめ、35年のすべてが人生だったと言われた。言葉にすれば簡単だが、大変な偉業である。わたしはそんな拳正道に出会えたことを、あらためて誇りに感じた。わたしの35周年には、まだ7年ほどあるが、これからも身体の続くかぎりその道を求め続けようとあらためて思った。
大会は理事の先生方による、奉納演舞からはじまり素晴らしい大会になった。我が師、倉持先生はくるみ先生と麗美先生と親子3人演舞を披露された。息の会った素晴らしい形と迫力のある気合いは、見るものに大きな感動をあたえ会場からたくさんの拍手を頂いていた。35周年ということもあり、参加選手たちも、かなり練習を積み上げたのだろう、どれも甲乙の付けがたい演舞ばかりであった。午後は予選を勝ち抜いてきた、乱取りの選手たちの熱戦が繰り広げられ大盛況の中、大会は幕を閉じた。
表彰式のあと、省吾副道主先生が総評とお礼のことばを述べられた。その中に「今日35年という節目の日を終えましたが、拳正道はこれで終わりではありません。明日からまた新たな修行がはじまります。気持ちを引き締め、道場に足を運ぶことがとても大切なことだと思います。」と述べられた。大会を閉めるにふさわしい、ほんとうに大切なことをことばを言われた。「初心忘れるべからず」そして「継続は力なり」をあらためてこころに刻み、拳士たちはさらなる前進を誓ったにちがいない。