今年も残すところ、後5日となりました。みなさまには年の瀬の中、忙しくお正月の準備等に追われていることとお察し致します。
さて、年末に残念なお話をさせていただきます。30年にわたり活動をして参りました、拳正道千住支部の活動を2016年12月末で休止するはこびと致します。長きにわたり可愛がっていただいたみなさまには、こころより感謝致します。道場の閉鎖に至るまでには、いろいろと気持の整理があり長い時間を費やしてしまいました。理由をあげればキリがなく、どれもが言い訳になってしまうのでいちばん大きな理由だけ少し記載いたします。
まずは、年齢に伴う体調維持の問題。6年ほど前に左足の股関節に激痛が走り、寝ることさえ出来ない状況にいたり病院へ・・・。診断の結果は「変形性股関節症・末期」と言われました。何らかの衝撃で股関節の間にある軟骨に傷がつき、長い年月を経て軟骨が削られ無くなってしまい、関節事態が変形を起しているとの診断。はじめはなんのことを言われているのか実感は無くただ唖然だったと記憶しています。手術により人工関節をいれることも、進められましたが先生がいうには“前と同じように動けるようになる訳ではないので”と念をおされました。普通の生活に支障がない身体になるとの説明でした。手術には時間も費用もかかり、何ヶ月も道場を休まなくてはならず結局無理をしないことでだましだまし様子を見ていくことで現在にいたりました。体力はある方なのでなんとかやって来ましたが、蹴りの練習はどうしても無理があり、軸足にした際関節が抜ける感覚が多くなりバランスを崩すことが多くなりました。いつも100%の力で稽古に励むのをモットーに走ってきたわたし。自分らしさの出せない道場では、指導者としてはとても情けないと考え6年の間我慢してきたことに一度ピリオドをつけることに致しました。
すでに門下生には話しをとおし、了解をいただきました。ほかにもいくつか理由はありますが、すべてわたしの不徳の至りとご理解ください。
すでに東陽道場も閉鎖していますが、長い間2カ所の道場で多くの門下生に支えられ続けてこれたことを感謝するとともに誇りに思います。“ありがとうございました”。
拳正道は素晴らしい武道です。これからも大切にし自身のステータスとして、何らかの形を残す考えです。まずは、身体のケアをしっかりし「心・技・体」の充実に専念しようと考えております。わがままをさせていただきますが、再生の時間をしばらくお貸しください。必ず自分らしさを取り戻し、みなさんの前に立ちたいと思っております。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 拳正道千住支部道場 植草庄治
2016 ⁄
12/27