雲ひとつない秋晴れの日、我孫子の中央学院大学体育館にて交流競技大会乱取り出場選手を決める予選会が開かれた。ベスト8までに絞られるこの大会も、年々参加選手が増え今年は約400名。年少部から防具乱取りまで、各コ?トでは熱戦が繰り広げられた。はじめに参加選手は本戦に向け、道場で重ねてきた練習の成果を充分出せるようにと、秋月道主先生より励ましの言葉を頂戴した。今回、我が道場から6名が参加。内2名は初参加の選手。結果は残念ながら、最高でベスト16。ひとりもベスト8に残れなかった。だがそれぞれに試合を通し、何かを掴んでくれたと思う。勝負は必ず勝者と敗者に分かれる。もちろんだれもが勝ちたい、それは一生懸命練習を重ねているなら当然である。
こどもの中に負けて、悔し涙を流す選手がいたのを見た。もちろん声などかけられない。でもこころの中で、「よく頑張ったね!」と呟いた。わたしは勝った数より、負けた数の多さが人を大きくすると思っています。痛みを知ることにより優しさが生まれ、我慢することを知りそこから忍耐力を身につけると信じている。選手のみなさん、また頑張りましょう。
真剣勝負の後の清清しさは、選手に与えられた最高のプレゼント。それを大切にいつまでも…。