12月17日 西早稲田中学校(旧戸山中) にて、本年都大会を締めくくる新宿区大会が開催されました。例年通り多くの参加者があり、層の厚い、重みのある大会となりました。
不動塾生として、今回『護身道型』に出場し、上位を目指す!という「野望」に向け、構想1年・・練習2週間(延べ6時間)という付け焼刃的壮大な計画がなされましたが、なんと、不動塾は2位と4位を頂きました。
おそらくは、今回「見慣れない輩」の出場に対して大いなるサービスを頂いたもの、と考え、より兜の緒を締めるべしと肝に命じ、精進致します。ありがとうございました。
うれしかったのは、子供たちが、練習ではそこそこの動きと、中途半端な気合の発声しか無かったものが、「いざ!試合!」となると”所作・気合”共に「様になっていた」ことです。試合に出てこその「心の有り様の変化」というものがあり、それが「良い方向」に向いてくれた結果であろうと思われます。とても良い経験となったのではないでしょうか。
良い結果の残せなかった塾生のみんなも、けして「勝てなかったから無駄だった」とは思わないでほしい。私自身今大会実戦はほとんど一回戦負けでした。チャンバラは一本勝負ですから、本当に「呆気無く」負ける時は負けます。負けるとそこで試合はなくなりますから、考える時間がたくさんできてしまう。余計「心の持ち様が悪い方向」に行ってしまい、負けがこんでしまいます。
ところが「ひょん」な事からその心の持ちようが「良い方向」に向く瞬間があります。そのきっかけは様々ですが、「これだ」とは明確に言の葉では言えないものです。まだ修行が足りない私にはそれがなんだか分かりません。人それぞれ違うものなのかもしれません。でもかならずそういう瞬間があるのだ、と言うことだけは分かります。その結果が成績に結びついたときの喜びは格別なものです。
しかしそれは、多くの試合、実戦をこなし、勝ったり負けたりする事によってしか身に付かないものだと思います。だから負けても無駄と言うことは絶対に無いのだと信じています。
今回、都合により出場できなかった塾生のみなさん、今年の東京都の大会は終わりましたが、また来年、できるだけ多くの試合を経験してくださいね。負けた数、勝った数では無く、試合に出た数をも競ってください。試合だけが全てではけして無いですが、稽古だけが全てでもありません。