2020.5.13
GWも終わり、我慢のつらい毎日を過ごしていることと思いますが、そんな時は窓を開け大きく深呼吸をしましょう。
我が家のベランダにある柚の木に、花が咲きました。はじめてみるその花はとても小さく真っ白。じっと見ているとなんだか心が癒やされ和みます。みなさんにも少しお裾分けです。
先日大林監督追悼番組で、1983年公開の「時をかける少女」をやっていた。劇中、原田知世演じる主人公が♪「桃栗三年、柿八年。」「柚は九年で成り下がる、梨の馬鹿めが十八年。」と歌うシーンがある。当時、このことわざがこんな長くそして曲がついているんだ?ぁ、なんてちょっと不思議な感覚を覚えている。調べてみると曲は映画挿入歌として創作されたようで、詩も地方によって違う解釈があるようである。例えば「梅は酸いとて13年」という言葉もありなかなか奧が深い言葉である。いずれにしろその意味は、果実は苗を植えてから、実をつけるまでには相応の歳月が必要あることを意味し、何かに取り組んだ時、すぐに結果を求める人に、まずは地道な努力が大切であるという事を諭すことに使われることわざである。現在新型コロナウィルスによる影響で自粛生活を送る毎日ですが、このことわざはいままさにピッタリの言葉かも知れません。我慢することの大切さを謳っているこの言葉は、武道の修行でもよくつかわれ、拳法においては「突き蹴り三年、逆技八年」と言われ一人前になるまでは最低これだけ時間が必要とされています。我慢して続ける意味の大きさがこの言葉の重さを語っています。みなさん、いまはまさに修行のときでは無いでしょうか?わたしはこの経験はきっといつか、大きな力に替わると信じています。いっしょに頑張りましょう!!
※小説「二十四の瞳」で知られる壺井栄は、色紙にサインを求められると、「桃栗三年、柿八年。柚の大馬鹿十八年」という言葉を好んで書いていた。小豆島(香川県)の文学碑にはこの言葉が刻まれている。柚の大馬鹿とあるが、これは辛抱を重ねて実を結ぶユズの実直さを愛でる言葉なのだという。