残念な話ですが秋田書店から出ている、「スポ×ちゃん」が第4刊をもって終ってしまいました。これからどんな強者が登場し、スポーツチャンバラの面白さや自由な発想の技が出てくるのかを楽しみにしていたばかり・・・。小太刀護身道と言っていた昔は、本当に個性豊かな選手が多く、それはそれは面白い試合の連続。いまほどルールも規制が少なく、何でもありの自由な競技でした。その意味でも「スポ×ちゃん」の描く世界はむかしを思い起こさせてくれとても嬉しかったです。世界大会などではむかし、各部門のチャンピオンがそれぞれの得物で戦ったことが思い出されます。例えば槍対短刀など、どう見ても槍が有利に決まっていますが、そこはチャンピオン同士の戦い、そう簡単には決まらず息が詰まるほどの緊張感がありました。互いに間合いを読み合い一瞬の隙をついての攻防。それはそれは戦っている選手は気持ちが高揚し、また見ているギャラリーも息を凝らし見ていました。これぞ本物の戦いって感じです。本当に楽しかったナァ〜!!あの頃。
いつかまた「スポ×ちゃん」に会える日を楽しみにしています。
P.S. 第4刊の表紙の袖に竹下先生のコメントがあり、「ペンをある程度自在に動かせると感じられるまでに約20年かかりました。剣をある程度自在に振れるようになるにも20はかかるそうです。道は長い。人生は短い。だからこそ歩き甲斐があります。」と書かれています。本当にそのとおりだと思います。写真がついていて、先生が都大会で優勝した時の賞状が小太刀&ペンとともに載っていました。この賞状、実はわたしがデザインしたものでちょっと嬉しかったです。竹下先生、お疲れさまでした。これからも良い作品を描いてください。