GOSHINKAN FUDOJYUKU

スポーツチャンバラとは?

「スポチャン」の愛称で親しまれているスポーツチャンバラは、現会長である田邊哲人が「使術はすべからく護身から発達する」というテーマで、73年に 「全日本護身道連盟」を発足、その後発展的に「国際スポーツチャンバラ協会」 と改称された。

現在では、会員32万人を数え、インストラクター等の公認指導員が4560余人に至っている。(平成18年2月現在)

世界に広がるスポーツチャンバラ

海外においても年を追って理解者が増え、アメリカ大会、フランス大会、オーストラリア大会、イタリア大会、ロシア大会、ウクライナ大会、ラトビア大会、エジプト大会、韓国大会、台湾大会、シンガポール大会と普及活動が快調に進んでいる。

スポーツチャンバラとは?

規則やルールで不自由なスポーツではなく、自由奔放に神社の境内や野山を駆け回って遊んだ「チャンバラごっこ」を新しい用具を開発することで「安全と公平そして自由」を担保し、体育館で行う現代的なチャンバラごっことして、スポーツ化したものである。用具は「エアーソフト剣」と称する柔らかい剣状のもので、その中身は世界中どこにでも存在する空気である。

スポーツチャンバラの協議種目

  1. 「短刀」の部………全長45cm以下
  2. 「小太刀」の部………全長60cm以下
  3. 「両手長剣」の部………全長100cm以下の長剣を用い、原則的に両方の手で把時する。日本流の剣道の使い方。
  4. 「片手長剣」の部………同じ長剣でも、こちらはフリーハンド。ヨーロッパのレピアやサーベル流の使い方。
  5. 「二刀流」の部………小太刀と長剣の2本を使うもの。
  6. 「楯と小太刀」の部………左手(又は右)にスポンジ製の楯を持ち右手(左手)に小太刀で戦うもの。
  7. 「棒」の部……全長200cm以下で、上下どちらからでも打ち、突きが出来る。
  8. 「槍・ナギナタ」の部………全長200cm以下。

スポーツチャンバラは、これら8つのカテゴリー(種目)に分けて競技されている。

精神と体力の両面に効果

 スポーツチャンバラには他にもさまざまなバリエーションが用意されている。例えば、1対1で行うものは「対戦」といい、1対3などのように同人数でないものを「乱戦」という。体育館やグランドで30対30、50対50など集団で戦うものは大人10対子供20など「合戦」という。力の差や体躯の差がある場合は得物の長さを変えて対戦する。例えば、小太刀(60cm)対長剣(100cm)などハンディをつければ、その差が克服できるのである。
また、競技方法の工夫により引っ込み思案の子供や、いじめられっ子も合戦や乱戦の仲間に入って体育館や運動場、野山を力一杯駆けめぐれば、日頃のストレスや運動不足も一挙に解消することができ、言葉の通じない外国人の人達ともこの一本のエアーソフト剣で友達になることができる。友達、先生、親子の連帯感を深める上でも大いに役立つ。また障害者の人が、それをリハビリーとして、又健常者とのコミュニケーションとし役立っている。
それぞれの価値感でスポーツチャンバラを大いに活用し 老若男女の体力差や年齢差を気にせず きわめてリラックスした雰囲気をつくり、自然の中で楽しむことが出来るよう推進をしている。

世界の調和を目ざす世界選手権大会

「世界の人たちとの調和(ハーモニー)」を目的に過去29回開催されている世界選手権大会。多くの国の多くの剣士が民族の壁を乗り越えて「親善の輪を広げる世界のチャンバラごっこ」である。世界選手権大会のテーマは田邊会長が目指す

THE HARMONY OF THE WORLD
THE DREAM OF THE MILLION YEARS OF MANKIND
THAT IS SPORTS CHANBARA

というものである。スポーツチャンバラのテーマである「世界のハーモニー」という旗印のもとに、多くの国々から多くの人たちがヒューマンリレーションを作るために参画している。世界にはさまざまな武道があり、それらは各民族の培った文化の誇りでもあるだろう。我々は、その文化を積極的に認めて受容し、互いを理解しあう「世界人づくり」を目ざしている。 互いに正々堂々と力一杯戦うことで、その流れる汗の中に共通の言葉はなく とも「心の対話」はできていると思っている。 スポーツのすばらしさは「詭弁を弄せずとも真の心の対話のできること」スポーツチャンバラとは、騎士道精神、武士道精神すなわちフェアプレイを尊重し、勝ち負けに拘泥せず、物事に執着しない、さわやかな人間になって、世界人に仲間入りさせていただくトレーニング場だと思う。